◆大型商業施設に地域交流の拠点 高山、NPOと企業タッグ◆
■◆活動発表の場など提供へ

新設される「まちづくりスポット飛騨高山」の拠点施設と常駐するスタッフの3人=高山市名田町、フレスポ飛騨高山

 高山市で来月から、ショッピングセンター(SC)を拠点に企業とNPO法人が協働で地域活性化に取り組む全国でも珍しい事業が始まる。開発会社の大和リース(大阪市)と認定NPO法人ソムニード(高山市)が、NPO法人「まちづくりスポット飛騨高山」を新設し、事業を運営する。飛騨地域のボランティア団体などの連携を促し、住民や団体が交流する場を生み出す。SCの持つ集客力を地域交流に活用する取り組みだ。
 大和リースは、同市名田町の飛騨産業本社跡地にSC「フレスポ飛騨高山」(敷地約2万3600平方メートル)を建設中で、来月オープンの予定。地元食品スーパーを核テナントとして衣料品の「ユニクロ」やスポーツ用品の「アルペン」など約10のテナントが出店。敷地内に、交流施設を含む市民活動広場約870平方メートルを整備した。
 ソムニードは、国内や海外で地域の自立支援に取り組む団体。8月にまちづくりスポット飛騨高山設立準備室を設置し、活動を始めた。来年度にはNPO法人として独立させる予定。準備室のスタッフ3人が来月以降、交流施設に常駐する。
 活動の第1弾として市内のNPO法人32団体のポスター展を開く計画。市内のNPO法人や奉仕団体などを結び付け、市民が気軽に楽しめる活動や場所づくりを進める。
 ソムニードの竹内ゆみ子専務理事は「偶然の出会いの場にしてほしい」と語り、さまざまな市民活動の活発化による地域の活性化に期待している。
 
岐阜新聞 2012年10月24日‎
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